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琵琶湖・淀川は、その豊かな自然と、清く豊富な水量で、近畿地方の社会、経済、文化の発展に大きな役割を担って参りました。しかし、昭和30年代からの高度経済成長による急激な社会情勢の変化により水質が悪化し、国や自治体が中心となって水質保全等に努めてきましたが、なかなか進まない状況にありました。こうした中で、流域を一つの単位とした広域的な取り組みを展開し、新しい発想による対策を講じていく必要性が生じました。
このため、水質改善技術の研究、開発の拠点として、また、広報およびPR の場として、国土交通省 近畿地方整備局、滋賀県、独立行政法人 水資源機構関西支社、財団法人 琵琶湖・淀川水質保全機構の4者が共同で運営する琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センターが平成9年7月に設置されました。
以来14年間に渡り、民間企業や大学等の参加を得て、59の実験、調査が行われ、水質浄化技術等の知見が得られたことから、琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センターとしての活動は一区切りとし、この度、閉鎖する運びとなりました。また、これらの知見などが水環境改善および保全に係わっておられる方々の目に触れ、少しでも活用され、水環境の改善等につながっていくことを期待して、本史をとりまとめました。 |