BYQ水環境レポート2006表紙
は じ め に

 古より私たちに様々な恵みを与えてくれた母なる琵琶湖・淀川は、飲料水や農業、工業、交通など生活に密着して利用されてきました。一方で、「水に流す」という言葉通り、人々の活動により生じる「汚れ」もその包容力で受け入れてくれていました。ところが、近代になり人口の増加、工業の発達、生活スタイルの変化が進み、次第にその包容力を超えるような汚染物が蓄積し、昔のように澄んでいて潤いのある湖・川ではなくなってきました。特に、高度経済成長期にはその汚染が一層深刻になりました。 このような中で昭和57年から上・下流一体となった水質保全の機運が高まり、平成5年に当機構が設立されました。その後15年間、流域一体となった技術的取り組みや啓発などの取り組みの結果、徐々にではありますが水質が改善してきております。 しかしながら、近年、地球温暖化の影響や有害化学物質の問題、外来種の脅威など、新たな課題が発生し、環境の変化に伴う水質の悪化が懸念されています。 私たちは、調査研究により水質浄化技術を開発すると共に、流域内の各地域の住民、企業、行政、大学などが連携して琵琶湖・淀川の水質保全に取り組めるよう手助けする活動を通じ、流域の発展に寄与して行きたいと考えております。 本書は、琵琶湖・淀川流域の水質関連データを一元的にまとめた唯一の資料であり、これまでの水質の変遷や現状を知ることができます。本書が、流域の皆さんの活動の一助となれば幸いです。

   平成20年7月
財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構


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